2022/6/26 ミニッツカップ関東大会

2022/6/26 ミニッツカップ関東大会

2022ミニッツカップ関東大会(箱根園・ホール)に参加してきました。レース4回目、公式大会初参加です。

大会前日までの6月のミニッツ走行は、6月5日MAR月例→6月12日MAR Mチャレ(初級・中級者レース)のみ。同じく関東大会に参加されるであろう方々のツイッター、ブログには練習の様子がたくさん上がっていて、焦りを感じながらもとうとう大会前日となってしまいました。

エントリーしたのは日曜日開催のWTクラス。複数カテエントリーは、たぶん当日テンパっている自分には無理だろうということで、一番走らせたかったWTに集中することに。

さすがにまずいかなと思い、大会初日、土曜日の夕方から少し無理してMARへ練習に行きました。体を疲れさせただけだったような気がしますが、早く帰らない自分が悪いということで。

箱根は霧で道中は視界不良との前日情報がありました。ラジコンよりも実車の運転のほうがはるかに疲れる自分にとっては不安しかありませんでしたが、日曜日はそのようなことはなく、何とか現地にたどり着くことができました。場所はバス停前の建物の2階です。別件で大会前に来たときに確認済みなので問題ありせん。

入口で検温と消毒をしてから入場。最寄りサーキットの常連さんや、いつものレースエンジョイ勢の方々がすでにたくさん会場にいらっしゃいました。

適当な場所に席を確保して準備します。それから敷いてあるコースを眺めます。レイアウトはMARで走ったものとほぼ同じなので違和感はありません。柱がないので見やすいくらいです。路面のバンプも念の為目視で確認。

その後は選手向けの案内を読みながら席でしばし待ちます。運営さんに呼ばれたら車両登録のため車両を持って受付へ。その際、こんな巾着もいただきました。ありがとうございます。さて、何に使いましょうか?

参加者確認が終わるとピットエリア横のホワイトボードに練習、予選1,2で走る組分け表が張り出されます。それに記載の番号が予選終了までのゼッケンとなり、シールを貰って車両に貼り付け。

エントリーはWTだけなので時間的余裕はあります。精神的余裕は常にありません。そこからは事前に散々考えたレースまでの戦略?やること?を再確認していました。路面グリップ対応、追い充電開始タイミングなどですね。

エンジョイラン→NV→AWD→GP6→WTの順番で練習走行開始です。

さて、遂に自分の出番となりました。練習走行ではありますが、路面グリップ確認という大事な大事な最初の走行です。前日の最終レース動画がyoutubeに上がっていたので視聴済み。「カップは路面が低め」という定説を覆すグリップレベルに見えたので、事前に用意したタイヤの中で1番グリップが低い物をチョイス、元気な電池でも転倒しないか確認するため、きちんと追い充電してから練習走行開始です。

お?普通以上に走るぞ?予想外の好感触。ほんの少しのジャイロと舵角調整でバッチリ走ります。ただし懸念はありました。予選にむけてのさらなる路面グリップの上昇です。上がり過ぎないで欲しいなと考えながら練習走行を終えました。

車検のため運営さんにプロポと車を預け、次のヒートのマーシャルをやってから、一息つくために外へ。自分のすぐ目の前で、入口に立っていたKYOSHOののぼりが風でバタッと倒れます。何事もなかったかのようにサッと立て直しておきました。ええ、立て直しておきましたよ。

倒れたのこれ

次は予選1。緊張しながらお立ち台に。無理せず周回してタイムを残そうぐらいの気持ちで走り出しました。ところが、グリップが上ってしまって転倒多発状態になってしまいます。ここ最近のスーラジ秋葉原とMARでも転倒しない、あらかじめ準備した中で1番安全だと思われたタイヤでこの状態です。少し心が曲がったかな、くらいの気持ちで予選1を終えました。

予選1終了後は予選2のフロントタイヤのことばかりを考えていました。このままのタイヤでいくか? さらにグリップアップしたらジ・エンドコース。それとももっとグリップが低いフロントタイヤをその場で用意するか? 変えた場合、練習〜予選1の車の操作感が吹き飛ぶので本当はやりたくない。舵角やジャイロの値も振り直しが必要になる。

考えた結果は「グリップの低いフロントタイヤをその場で用意する」でした。両面テープが入った袋をガサゴソ取り出し、タイヤはそのまま、両面テープの粘着力を少し弱いものに。この落とし加減はもう適当、ギャンブルです。

タイヤを用意してから昼食へ。食欲など微塵も感じませんでしたが、食べないとこの後に影響するおじさんの身体。適当にお腹に詰め込みました。

さてさて、予選2です。フロントタイヤが予選1から変わっています。車の曲がりは別物になっているはずです。スタート前に曲がり具合を確認できるのは、コースに車を置く場所からスタート地点まで。お立ち台からみて左側、コース全体の1/5ぐらい。

矢印は車を置く場所。スタートラインは左奥ストレート入口付近。

短い!短すぎる!

心の中では半分泣いていますが仕方ありません。グリッド前までに舵角とジャイロをステアリングホイールの上にあるスイッチをカチカチやって、できるわけないけど合わせ?ます。

こんなひどい状態でしたが、まだ予選2を走りきればなんとかなると思っていました。最初から最後までグリッグリで走ることはできなくても、ある程度の舵角調整やジャイロの増減はストレート部分でできると。レースでやったこともあるし、と。

だがしかし、

神などいない、魔物はいた

自分のミニッツカップ関東大会。

走り出し数周でマシントラブル、ステアリングが効きません。セロテープで留めてはありましたが、ボディがズレたのかとマーシャルの方が処置してくれるのを待ちます。しばらくすると、マーシャルの方が自分の方へ駆け寄って来てくれました。「これ、ナックルが脱臼しています」と。

オタワ、いやちがう、オワタ。思考停止、頭真っ白、脱臼など経験したことすらないトラブルです。力技で直そうと試みますが、別の所が壊れると困るので止めました。

予選2終了・・・ まさかのDNF。心が粉砕されました。

脱臼なので、タイロッドが割れていたんだなと、どなたかのブログでも言及されてたトラブルだ、自分のミスだなと思いながら、次ヒートのマーシャルを担当したあと車検終了後の車をチェックです。タイロッドの穴にドライバーを突っ込んでグリグリして、割れた箇所を確認します。

あ?ん?え?!?!

割れていません・・・

嘘だろ!?と思いながら、チェック中に割ってしまわんばかりの圧でグリグリしてみましたが、やはり割れていません。

好感触の練習後のKYOSHOのぼりの転倒。。。この手のことは一切信じない自分ですが、まさか?と。自分で書いていても盛ってる感満載ですが事実です。正直、こうなって欲しくなかった。

ついに決勝です。練習、予選1、最悪予選2終了までには、自分がある程度納得する状態に車をもっていく、という自分の目論見は打ち砕かれました。予選2はDNFのためタイムがないようなもの。予選1のタイムで順位は12人中9位、上位7名はAメイン確定、残りの5名でBメインを走り、上位1名Aメインへ勝ち上がりとなります。

プロポは予選2の車置き場からスタート位置までの走行で「舵角足りない!上げたれ!エイッ!!」とデュアルレートを少し上げた状態である、ということしか覚えていません。走り出してから止まるまでの記憶は吹き飛びました。

考えても無駄です。どーにでもなーれ!とばかり、2番グリッドからスタート。途中でトップになったことを実況で確認してぐるぐる周回を重ね、そのまま1位でフィニッシュ。なんと勝ち上がることができました。

予選はいいとこなしだったので正直嬉しかったです。吉祥寺のくれないさん、静岡のUGさん、アクアラインのNさんなどいろいろな方が、予選から怖い顔をしていた自分にここぞとばかり(?)にお祝いの声かけをしてくれました。ありがとうございます。m(_ _)m

最後は決勝2、Aメインです。最後尾からのスタートなので、まずはスタートの混乱の原因にならないように付いて行けたら付いていこう、という気持ちでスタートしました。2コーナー抜けて中ストレート手前で止まっていた車にカツンと当たってしまいました。復帰に少し手間取ったのと、序盤でのミスによりあっという間に周回遅れの車となってしまいましたので、後ろからくる速い車の状況をみながらの走行になりました。うまくできたかは別として、後ろから来る車は全て譲ればいい状況だったので判断は簡単です。

後日レース動画を確認しましたが、中ストレート入口付近でやらかしていましたね。不用意に動いて通せんぼ。被害を被った方、大変申し訳ありません。m(_ _)m

結果はそのまま8位となりましたが、BメインとAメインの2つの決勝を走れたので満足です。

初めてのミニッツカップ、たしか半年前くらいまでは「レース?フーン。」だった自分がその公式レースで走らせていること自体が不思議な感覚でした。公式レースが近づくにつれて、ブログやSNSからですが、他の選手の熱がどんどん上がっていくのが分かりました。それにつられて自分も公式大会を意識するようになりました。そして、公式レースがモチベーションになる理由も分かった気がします。

正直言うと、一回参加しただけでお腹いっぱいな感じなので、次がどうなるかわかりませんが、またダラダラとミニッツで遊んでいこうと思います。

本当に久しぶりの「あそびにマジメ。」なレース体験でした。